グルメリポーター
グルメリポーターの重鎮、高橋与作の講習会に
一人のグルメリポーターのたまごが学びに来る。

与作 この高橋与作の講習会によくぞ来てくれた。
来た時点でもはやグルメリポーターだ。偉い。
だが、私ほどのグルメリポーターになるのは、至難の業であるのだぞ。
講習生 はい。
与作 ここに五種類の食べ物がある。餃子、炒飯、しゅーまい、麻婆豆腐・・・かすていら。
講習会 かすていらですか。
与作 一つずつ食べて感想を言おう。与作を体全体で感じるのだ。そして吸収するのだよ。
講習生 はい。
与作 まず餃子から・・・んーふー。んーふー。
講習生 え?んーふー?
与作 うん、んーふー。分かったかな?
講習生 それよく、女子がやるやつですよね?んーふー。
与作 私は女子じゃない、高橋与作であるのだぞ。
講習生 はい。
与作 次は炒飯・・・んーふー。
講習生 んーふー?またですか?
与作 また?私はまたじゃない、高橋与作であるのだぞ?分かったのであるがゆえに?
講習生 え?あるがゆえに?
与作 次は、しゅーまい・・・うん、んーふー。
講習生 んーふー?そればっかじゃないですか?
与作 馬鹿とは、何事であるがゆえに?
講習生 そればっかって言ったんです。ばっかです。
与作 馬鹿とは、何事であるがゆえに?
講習生 いや、そればっかですって。
与作 馬鹿とは、何事であるがゆえに?
講習生 あなたは馬鹿じゃありません。
与作 そう、高橋与作であるがゆえに。
講習生 (与作のあるがゆえにに合わせる)あるがゆえに。
与作 次は麻婆豆腐・・・んーふー。
講習生 またんーふーですか。
与作 股とは何であるがゆえに?
講習生 いや、またんーふーですかって。
与作 私は股じゃない。あんなに暗いところじゃないのであるがゆえに。
講習生 暗い?
与作 股は、光があたらないでしょうに。暗いでしょうに。
講習生 ちょっと良く分かりません。
与作 そうであるか。では最後にかすていらを・・・うん、んーふー。
講習生 帰らせていただきます。