嫌な奴 |
b冬は寒いですよね?
tうん。 bだから、僕は夏派なんですけどね。 t俺もかな。 bえ?気持ち悪! t何でだよ?お前も夏が良いんだろ? b同じの言って、ゲイじゃない? t違うよ! bいや、それは良いとして。嫌なんですよ夏って。 tお前、夏が良いって言っただろ? b気温的にはね。 t気分的にはみたいに言うなや。 b夏って蟻がようさんいるじゃないですか。 tしょうがないよな。 b家にまで入ってくる、最悪でしょ?気持ち悪い、え?あんた夏が好きなの? t悪いかよ。お前も言っただろ? b気温的にはね。 tだから、その気分的みたいな言い方やめろや。 b家の中に蟻入るって、あれ、どういう神経してるんでしょうかね? t多分何も考えてないよ。 bまあ、確かに蟻の巣の上に家を建てたのかもしれない。 でも、やり返すって気持ち悪くない? t仇討ちは永遠に続くって言うけどね。 bいや、蟻は何も考えてないから。 tじゃあ、どうでも良いだろ。 b黒ーが嫌なんですよね? t黒? b蟻って黒いじゃないですか。何か夏に来る黒いものと言えば。何ですか? t蟻だろ? bいや、蟻を見てると、夏に来る黒い奴らを思い出すんです。気持ち悪い。 tああ、連想して嫌なんだ。 bサーファーですよ。 t確かに黒くて夏にいるな。でも蟻から連想するか? b奴らのハートまでも蟻サイズの根性として現れているのだ。気持ち悪い。 t蟻とサーファーって似てるんだな? bどこがだよ?気持ち悪い。 t情緒不安定か? bでもね、そんな憎たらしいサーファーも機転を変えればすがすがしい心持なんだ。 tどういうことだよ? b何でサーファーって嫌なのかな? tチャラいもんな?だからじゃない? bそうそう、チャラいというファッションバリバリの徒党を組んで悪さする、のみの心臓野郎だな。 tぼこされるぞ? bサーファー、言っとくけどな?死ね!でもですね、機転を変えれば・・・ tごまかしたのか? b違う、サーファーに心得を与えたく候。 tどんな? b未来に光を見出さない事だ。 t厭世的って奴ね。そういう奴最悪なんだよな。 何がつまらなくて悲観するのか、分からない人種、サーファーより嫌だね。 bサーファー、太宰治?よく知らないけど。 t言うなよ。 bこれらが一体化したら、最悪だと思うでしょ?これが不思議なんですよ。 t何だよ? b何か憎めない人になるんですよね。 tそうか? b人類に厭世的なサーファー、憎めないわー。サーファーよ心得よ。 tそうかなー? bだからね、僕が厭世的になった時、日焼けしてサーフィンやりますね。 tそれ全然厭世的じゃないんだって、だから憎めないんだよ。 bプラマイゼロになるのかな。 tそうだよきっと。 b極端に違う嫌な人間を合わせると、憎めない奴になるってことだよな? tお前が言うにはな。 bじゃあ、例えば、風呂に入らない人は嫌だよな? t嫌だね。 bそいつが歯磨きを5時間やる奴だったらどうなる? t体も磨けよって思うね。 bさらに嫌な奴になるな。 t間違った理屈だったんだな。 b例外もあるんだな。じゃあ、陰毛が生えてないおじさんに尻毛沢山生えてたらどうだ? t最悪だな。 b違うのかなー、俺の理屈。じゃあ、太っちょがガリガリ君を食いまくってたら? tいや、それ普通だろ。 b太っちょはぶよぶよ君食うのかと思ってた。ガリガリ君ってガリガリな奴の食い物だろ? tただのアイスキャンデーだよ。逆にデブの食い物だろ。 bいや、デブには、これ。(手作りのぶよぶよ君を出す) tぷよぷよ君?何でそんなもの作ってるんだよ? b大雑把な人間だからです。これがやりたかったー。明日からもて男。 tお前に足りないのは、脳みそだ。やめさせてもらうわ。 b愚弄する気か?グッドバーイ!エブリワン!バーイ。 |