神様
btどうも、ナントカです。
bいやー、〜さん(相方)は馬鹿ですよね?
t何だよいきなり。
b本当に馬鹿ですよ。
t何でだよ。
b馬鹿だ、間違いない。叩いて。(相方にささやく)
t叩いて?何だよこれ。
bバーカ。叩いて。(相方にささやく)
tえ?(叩く)これでいいのか?
b痛いなー、な?
tな?って何だよ?
b悪口言ったから罰当たったんですよ。
tいや、お前が叩けって言ったんだろ?
b言わされたんでしょうね。
tどういう事だよ?
b僕気付いたんですよね。
t何に?
b僕達を取り巻く様々な出来事は、時として神様の力により働いているという事に。
t何かやばい人みたいだな。
bそう思うのには訳があるんです。
bこの前、〜さんの悪口言ってたんですけどね。
t前も言ってたのかよ。
bこう、死んでくれないかなー、とか言ってたらですよ。
tひどいなお前。
b地震が来たんですよね。
tそれも罰ってか?
bはい、間違いなく罰ですよ。その地震で悔い改めました。
tでも、その地震はお前だけが体験した訳じゃないだろ?
神様が罪のない人を巻き添えにしたっていうのか?
bそうです。神は心を痛めながらも僕のために人々を犠牲にしたのです。
t自己中だな。
bじゃあ、その地震が起こった地域の人全員性犯罪者。
tそんな訳ないだろ。
bこっからは本当の話なんですがね。
t今までは嘘かよ。
b僕、ガッツ石松の悪口言ったんですよ。
t悪口好きだな。
b数日後親父の顔を見ると、キレたガッツ石松の顔になっていたんです。
tそんな訳ないだろ。
bこういう感じの。(キレたガッツ石松の顔の真似をする)
t似てないよ。
b僕は悔い改めました。二度とガッツ石松の悪口は言いませんと心に誓いました。
t誰にも言うなよ。
b極め付けがこれ。実家で夜、明かりをつけた和室の障子の前で尻毛見ていたんです。
こう、合わせ鏡で。(合わせ鏡を持つ手)
tお前、頭おかしいよ。
bその時、隣の部屋のテレビからこんな声が聞こえてきました。
ベランダで全裸をライトアップした男逮捕、って。
tそれがどうしたんだよ。
b僕は夜、明かりをつけた和室の障子の前で尻毛を見ていたんです。
tだから?
bその姿は障子にライトアップされて外から丸見えです。
t変態じゃないか。
b僕は、テレビから聞こえた、ベランダで全裸をライトアップした男逮捕、
という声によりそれに気付かされました。
tじゃあ、神様はお前のためにその男を利用したっていうのか?
b逮捕されないと分からない馬鹿を利用したのです。
tお前、カルト教団作れよ。
b分かって頂けましたか?神様はいるということが。
t全部偶然だろ?
b神様の力ですよ。
tお前やばいな。
b(相方を叩く)
t痛いな、何だよ?
b罰ですよ、これで分かったでしょう。
tもういいよ。