カラオケ
親友の二人がカラオケで。

つっこみ 何歌うかなー。よし、じゃあ、いきなり十八番いっちゃうよ。千の風になって。ピッ。
私のー、お墓のーまーえでー、泣かないで下さいー。
ぼけ はははははははははー。(泣かないで下さいに合わせて歌う)
つっこみ 待った。何だよそれ?うるさいな。
ぼけ ごめん。気にしないで。
つっこみ もう一回最初から。ピッ
私のー、お墓のー、まーえでー、泣かないで下さいー。
ぼけ はーははー、はははははははははー。(まーえでー、泣かないで下さいー、に合わせて歌う)
つっこみ いや、何それ?うるさいよ。
ぼけ それ俺の十八番の歌だから。お前の十八番じゃないから。
つっこみ いや、俺も十八番なんだよ、歌わせろよ。
ぼけ しょうがないな。
つっこみ じゃあ、歌うからな。ピッ。
私のー。
ぼけ ははははー。(私のー、に合わせて歌う)
つっこみ うるさいよ。分かったよ、お前が歌っていいよ。
ぼけ ピッ。ははははー、(私の)
つっこみ え?
ぼけ ははははーはーははー、はははははははははー。(お墓の前で泣かないで下さい)
つっこみ いや、何それ?ちゃんと歌えよ。
ぼけ はははー、ははははー、ははははー、若っ貴ーのー確執ー。(そこに私はいません眠ってなんかいません)
つっこみ 若貴の確執?
ぼけ ははははーはーはー、ははははーははははははー、ははー、ははははーはーははー、若貴のほー確執ー。
(千の風に、千の風になって、あの、大きな空を、吹きわたっています)
つっこみ いや、だから何だよそれ?
乱れ髪を振り乱し、乱れた髪は、とても乱れ髪。(間奏にこのような適当な語りを入れる)
つっこみ 何だよその語りは。
ぼけ ははははー、ははははーはーははー、はははははははははー。(私のお墓の前で泣かないで下さい)
つっこみ はって何なんだよ?
ぼけ はははー、ははははー、ははははー、若っ貴ーのー確執ー。(そこに私はいません死んでなんかいません)
つっこみ またかよ。
ぼけ ははははーはーはー、ははははーははははははー、ははー、ははははーはーははー、若貴のほー確執ー。
(千の風に千の風になってあの大きな空を吹きわたっています)
つっこみ もういいよ。
ぼけ ははははーはーはー、ははははーははははははー、ははー、ははははーはーははー、若貴のほー確執ー。
(千の風に千の風になってあの大きな空を吹きわたっています)
つっこみ (あきれて何も言わない)
ぼけ ははー、ははははーはーははーーーーー。(あの大きな空を)
(笑顔で、友達の目を見て、伝えるように)若貴のほー確執ー。(吹きわたっています)
つっこみ 帰るわ。